かつやのカレーってまずい?実際に食べてみた感想


とんかつチェーン店として全国に店舗を展開する「かつや」。
サクサクのカツと手頃な価格で多くの人に愛されているお店ですが、多くの人がカツ丼やとんかつ定食を目当てに来店する一方で、実はカレーメニューも存在しています。
メニューを見ると、カツカレー、チキンカレー、ハンバーグカレーなど、いくつかのカレーメニューが並んでいます。
しかし、「かつやのカレーってどうなの?」「とんかつ屋さんのカレーって美味しいの?まずいの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実際、SNSやグルメサイトでも「かつやのカレー」について賛否両論の声が見られます。
そこで今回、カレー好きの僕が実際にかつやのカレーを食べてみて、その味を詳しく検証してみました。率直な感想をお伝えします。
注文したメニュー

今回注文したのは「カツカレー」です。
かつやの代表的なメニューであるカツとカレーの組み合わせなので、お店の実力が最も分かりやすいと思い選びました。
(すみません。写真を撮るのを忘れました。)
価格は858円(税込)で、この価格帯のカレーとしては妥当な設定だと感じました。参考までに、同じ価格帯のカレーチェーン店と比較してみると、CoCo壱番屋のポークカレー(普通盛り)が646円、松屋のカレーギュウが920円なので、普通くらいの設定といえるかもしれません。
注文から提供まで約5分程度。かつやらしいスピーディーな提供でした。平日の昼食時間帯でしたが、待ち時間もほとんどなく、忙しいビジネスマンにとっては嬉しいポイントです。
見た目・第一印象
運ばれてきたカツカレーを見た第一印象は「ボリューム感がある」でした。厚みのあるカツがカレーの上にしっかりと乗っていて、見た目の満足感は十分です。
カレーの色は濃い茶色で、一般的なカレーチェーン店のものと似た印象。特別な特徴はありませんが、安心感のある見た目でした。
ご飯の量は普通盛りで、成人男性でも十分満足できる量です。付け合わせに千切りキャベツが少量ついており、さっぱりとした口直しになります。
カツの見た目は、さすがかつやといった感じで、きれいな黄金色に揚がっています。厚みも十分で、食べ応えがありそうです。ただし、カレーに浸かっている部分は既に衣がやや柔らかくなっていました。
全体的な盛り付けは、チェーン店らしくシンプルで実用的。特別な装飾はありませんが、清潔感があり、食欲をそそる見た目でした。
味の感想
カレー自体の味
カレーの味は、率直に言うと「普通」です。特別美味しいわけでもなく、特別まずいわけでもありません。
- 辛さ:中辛程度で、子供でも食べられる辛さ
- コク:やや薄めで、深いコクは感じられない
- 甘さ:ほんのり甘みがあり、食べやすい味付け
- 香り:スパイスの香りは控えめ
正直なところ、「これなら家でレトルトカレーを食べた方が美味しいかも」と思ってしまいました。マジで。カレー専門店やインドカレー店と比べると、やはり物足りなさを感じます。
具体的には、玉ねぎの甘みはほとんど感じられず、スパイスの複雑な香りも薄い印象です。どちらかといえば、学校給食のカレーに近い味わいでしょうか。人によっては懐かしさを感じる人もいるかもしれませんが、大人の舌には少し物足りないかもしれません。
ルーの濃度は適度で、ご飯との絡みは悪くありません。ただし、もう少しとろみがあった方が、カツとの相性が良くなるのではないかと感じました。(ちょっと緩い感じもしました)
カツとの相性
カツ自体はかつやらしく、サクサクとした食感で美味しかったです。しかし、カレーとの相性を考えると、もう少しカレーにコクがあった方が良いのではないかと感じました。
カツの旨味を引き立てるには、カレーのルーがやや薄く感じられました。
カツの中身は、ジューシーで柔らかく、かつやの技術力の高さを感じます。しかし、カレーに浸かった部分の衣がふやけてしまうのは避けられず、カツ本来のサクサク感が失われてしまうのは残念でした。
一方で、カツの肉汁とカレーが混ざり合う部分は、それなりに美味しく感じられました。ただし、これはカツの美味しさに助けられている部分が大きいと思います。
全体的な印象
全体を通して食べてみると、「満腹感は得られるが、味的な満足感は今ひとつ」という印象です。量的には十分で、コストパフォーマンスは悪くありませんが、「また食べたい」と思わせる魅力には欠けています。
特に、カレー好きの人には物足りなさを感じるでしょう。逆に、あまり味にこだわりがなく、お腹を満たすことが目的の人には、悪くない選択肢かもしれません。
他の人の評価は?
店内で他のお客さんの様子を見ていると、カレーを注文している人は少数派でした。やはり多くの人がカツ丼やとんかつ定食を注文しており、カレーは「ついでメニュー」という位置づけなのかもしれません。
僕もいつもかつやに行くとほとんどカツ丼しか食べません。
観察していると、約30人のお客さんのうち、カレーを注文していたのは私を含めて3人程度でした。この比率を見ても、カレーはかつやの主力メニューではないことがよくわかります。
また、SNSやグルメサイトでの評価を事前に調べてみましたが、やはり賛否両論でした。「普通に美味しい」という意見もあれば、「期待していたほどではない」という意見もあり、今回の私の感想と似た傾向でした。
特に目についたのは、「カレー専門店と比べると物足りない」という声と、「値段を考えれば妥当」という声です。これは、何を基準に評価するかによって印象が変わることを示しています。
カレー好きの友人にも聞いてみましたが、「一度は食べてみたけど、リピートはしない」という意見が多かったです。一方で、「カツが美味しいから、カレーも悪くない」という意見もありました。
他のカレーチェーン店との比較

せっかくなので、同価格帯の他のカレーチェーン店と比較してみました。
CoCo壱番屋のポークカレー(646円)
- 辛さの選択肢が豊富
- スパイスの香りが強い
- ルーにコクがある
- 専門店らしい完成度
松屋のカレーギュウ(920円)
- 牛肉の旨味が加わる
- 価格が安い
- ボリューム感がある
- シンプルな味付け
すき家のカレー(790円)
- 価格が最も安い
- 甘口で食べやすい
- 量的満足感がある
- 特別感は少ない
この比較で見ると、かつやのカレーは価格がやや高めな分、カツという付加価値があるものの、カレー自体の味では他店に劣る印象です。特に、カレー専門店であるCoCo壱番屋と比べると、味の差は歴然としています。
ただし、「カツが食べたい」「がっつり食べたい」という目的であれば、かつやのカツカレーは悪くない選択肢です。問題は、「美味しいカレーが食べたい」という目的の場合、他の選択肢の方が良いということです。
コストパフォーマンスについて
858円でカツカレーが食べられることを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
同等のボリュームのカツカレーを他で食べようと思うと、個人経営の洋食店では1000円以上、ファミリーレストランでも800円程度はかかります。その意味では、かつやのカツカレーは手頃な価格設定といえるでしょう。
また、提供スピードの早さも含めて考えると、「安く、早く、そこそこのボリューム」という点では評価できます。特に、昼食時間が限られているビジネスマンにとっては、この3つの要素は重要です。
ただし、味の満足度まで含めて考えると、同じ価格でより美味しいものを食べられる選択肢があることも事実です。
結論:まずくはないが、わざわざ選ぶほどでもない
結論として、かつやのカレーは「まずい」わけではありません。しかし、「美味しい」と積極的におすすめできるものでもありません。
一言で表現するなら、「可もなく不可もなく」といったところでしょうか。食べて不快になることはありませんが、特別な感動や「また食べたい」という気持ちにもなりません。
この評価は、かつやがカレー専門店ではなく、とんかつ専門店であることを考えれば、ある意味当然かもしれません。メインの事業に集中し、サブメニューは「そこそこ」の品質で提供するという戦略は、ビジネス的には合理的です。
こんな人にはおすすめ
- かつやに来たついでに、たまには違うものを食べたい人
- 特別味にこだわりがなく、お腹を満たせればいい人
- 辛いものが苦手で、マイルドなカレーが好きな人
- 手頃な価格でカツカレーを食べたい人
- 早く食べたい人(提供スピードが早い)
- 学校給食のような懐かしい味が好きな人
こんな人にはおすすめしない
- 本格的なカレーを求めている人
- コクのある濃厚なカレーが好きな人
- カレー専門店と同等のクオリティを期待している人
- スパイスの香りを重視する人
- 味にこだわりがある人
- カレーだけが目的で来店する人
改善点を挙げるとしたらこんな感じ。
最後に、一消費者として、かつやのカレーをより美味しくするための改善点を上げてみました。
小童の小言程度に聞き流していただければと思います。
ルーの改良 現在のルーは少し薄味で、コクが不足しています。もう少し濃厚にして、スパイスの香りを強くすることで、カツとの相性も向上する気がします。
カツの提供方法 カレーにカツを浸けてしまうと、衣がふやけてしまいます。カツを別皿で提供するか、カレーの横に置くなど、工夫の余地があると思います。
価格設定の見直し 現在の858円は、同価格帯の他店と比較するとやや高めです。味を向上させるか、価格を下げるかの選択が必要な気がします。
メニューの整理 カレーメニューの種類を減らし、その分品質向上に注力する方が良いかもしれません。現在は「広く浅く」という印象です。
もちろん、これらの改善には コストがかかるため、実現は簡単ではないでしょう。しかし、カレーメニューの魅力を高めることで、新たな顧客層を獲得できる可能性もあります。
まとめ
かつやのカレーは、とんかつチェーン店のサブメニューとしては及第点といったところでしょうか。(なにさまだよ。)
メインはやはりカツ系のメニューなので、カレーに関してはそれほど力を入れていないのかもしれません。
今回の体験を通して感じたのは、「期待値の調整」の重要性です。カレー専門店と同等の味を期待して行くと、確実に失望します。しかし、「とんかつ屋さんのカレー」として、適度に期待値を下げて行けば、それなりに満足できるかもしれません。
もしかつやでカレーを食べるなら、期待値を上げすぎない方が良いでしょう。「普通のカレーを普通に食べられる」程度に考えておくのが無難です。
個人的には、かつやに行くなら素直にカツ丼やとんかつ定食を選ぶことをおすすめします。そちらの方が、お店の得意分野を活かした美味しい料理を楽しめると思います。
ただし、「いつもとは違うメニューを試してみたい」「カレーが無性に食べたい」というときには、完全に選択肢から除外する必要もありません。大切なのは、適切な期待値を持って楽しむことです。
最後に、味覚は非常に個人差があるものです。私にとって「普通」だったカレーが、あなたにとっては「美味しい」かもしれません。
この記事を参考にしつつ、ぜひ一度ご自身で試されてみてくださいな。
また、かつやのカレーが将来的に改良される可能性もあります。企業は常に商品開発を行っているので、今回の評価が永続的なものではないことも付け加えておきます。
総合評価:10点満点中5点
- 味:3点(普通だが物足りない)
- ボリューム:4点(十分な量)
- 価格:3点(やや高めだが妥当)
- 提供スピード:5点(早い)
- リピート欲:2点(積極的には選ばない)
この記事は個人の体験に基づいて書かれています。メニューや価格、味は変更される可能性があります。また、味覚には個人差がありますので、参考程度にお読みください。